その他(硝子体注射・ボトックス治療等)

当院で受けられる手術治療、及び特殊な治療

当院では、以下のような手術を主に行っております。

ボトックス治療

ボトックスは、眼瞼痙攣、もしくは顔面痙攣という病気に対して用いる薬剤の名前です。これはボツリヌス菌という菌が作り出すA型ボツリヌストキシンを有効成分とするもので、その薬液を筋肉に注射し、筋肉の緊張を和らげて、症状を改善させます。“痙攣(けいれん)”というと、ピクピクしているというイメージをお持ちだと思いますが、眼瞼痙攣の多くは、眼周囲の漠然とした違和感として知覚され、診断が難しく、患者さんは長年原因が分からず苦労されていることがあります。院長は、ボトックス治療が顔面痙攣に対しても承認されたとき(2000年)から、ボトックス治療の認定を受け、長年治療を行ってきました。

院長がボトックス治療に力を入れるようになったきっかけ

私がまだ駆出しで大学病院で研修している頃、自分の持ち受け患者様で、毎回外来で眼の周囲の違和感を訴える方がいらっしゃいました。先輩医師に診てもらっても、眼球自体の異常は見当たらないのですが、訴えだけは一貫しており、ずっと気になる患者様でした。どうしても診断がつかず、論文をいくつか検索していたところ、メージュ症候群という病気に一致することが分かり、謎が一気に解けたのですが、その当時はまだ良い治療がなく、悔しい想いをしました。その後、この病気に有効な治療法となるボトックスが治療薬として承認され、真っ先にボトックス治療医の認定を受けたのです。

どのような症状がでたら、ボトックス治療を考えるか?

まずは、写真を見てください。この方は、当院で経過観察している眼瞼痙攣の患者様です。先ほどでてきたメージュ症候群とよばれる病気です。この写真は、目を閉じてくださいと指示して撮った写真ではありません。診察室に入ってくるときから、瞼を開けずらそうにして、眉間に皺がより、どことなく目の周りがぎこちなく動いているような感じに見えます。決して、ピクピクと動いているという訳ではなく、滑らかに瞼が動かせなくなっている状態です。ですから、患者様や周りの方は、この状態を“痙攣”とは表現されず、“目が重い”とか、“目が開きずらい”とか、“目がうっとうしい”とかいった表現で症状を説明しようとします。また一般的には、中高年(50-70歳代)の女性に多くみられます。

ボトックス治療の良い適応

病気 眼瞼痙攣、顔面痙攣
発症年齢 50-70歳代、いわゆる中高年の女性に多い
主な症状 初期:まぶしい、ショボショボする。乾く。進行すると:目が開けられない。顔がゆがんだ状態になる。

眼瞼痙攣や顔面痙攣は、軽症の場合、経過観察や内服薬で治療することがありますが、ある程度進行してくると、自然に治ることは稀です。なかなかご自身で診断をつけるのは難しい病気ですので、まずは診察をお受けになって、診断をつけたうえで、自分にあった治療をお受けになることをお勧めします。

ボックス治療の実際

ボトックス治療の成否は、診断がしっかりとつくかどうかで決まると言って過言ではありません。その上で注射による患者様の苦痛をなるべく少なくし、目的の部位に適量を注射することになります。具体的には、右図のように、眼周囲に4-5カ所、片側の顔面なら10-11カ所に注射をします(赤丸部分)。当院では、細い針を使い、手術室で注射を行い、しっかりと止血をするように心がけています。